「瑠奈ちゃん、そこがいいの?」
「いや別に」
「じゃあこっちおいでよ」
「イヤです」
にっこり王子スマイルで手招きする篠原に、あたしはぶんぶんと激しく首を横に振る。
「…はぁ…ほんと、手のかかるお姫さま」
「は⁉」
篠原はため息をついたかと思ったら、あっという間にあたしの隣に座っていた。
「今だけは、ツンじゃなくて俺に甘えてよ」
「っ⁉」
「もうじき瑠奈ちゃんは俺と付き合うから、その練習ね。今日は1日彼氏彼女だよ」
「はああああッッ‼⁉⁉」
篠原はありえないことを言ったあと、あたしの頬にキスをした。



