「っ、えっ、かかか風間ッ⁉」




なになになんだこの状態⁉⁉⁉



頭がうまくついていかない。





あたふたするあたしの頭上で、風間がぽつりと、耳を疑うようなことを言った。




「お前がなんかするとさ……なんつーか、ほっとけないっていうか、むしゃくしゃするっていうか……とにかく、なんか気になんだよ。だから………だから、なんかあったらすぐ俺に言え。俺に頼れ」


「っ、」





……これは、夢か幻か。




嘘だ。


あの風間が、このあたしに向かってこんなこと言うわけがない!





…なにかの間違いだ。


人違いじゃないのか?





「…あの………あたし、早川瑠奈です、けど」


「………」




おっ、固まった。


気づいたか、やっと気づいたか。