「ねぇ、恵君?」 めぐはクスリと笑って、 もう1つ、気付いたかもしれないことを、口にした。 「いっちゃんに毎朝頼んでることって、あたしのこと?」 恵君は口では、答えなかったけど、 顔で答えてくれた。 湯気が出そうなくらい真っ赤になって、 『そうだ』って。