こんな気持ちもありですか?



めぐは、現実を理解する前に恵君に駆け寄る。


「大丈夫!?大丈夫!?恵君!」


恵君はこけた体勢のまま、殴った相手を睨み付けている。



「あ…………あ、あの!!」


さっきまでずっと喋っていた女の子の1人が、
声をかけた。


「………何?」

当然ながら、恵君はかなり不機嫌。