めぐは自分の部屋に戻り、落ち込んでいた。
なけなしの勇気を振り絞った結果が、
今日の学校と、恵君との会話だ。
学校はそこまで気にしてはいない。
恵君に言われた内容が、ショックだった。
何を言われたから。というわけではなく、
初めてした会話が、あんなのだったから。というわけでもない。
全体を通して、恵君とこれからやって行けるのか、
嫌われているんじゃないのかと、
不安になった。
ほぼ初対面で婚約して、今までろくすっぽ喋ってくれなかった恵君に、
こんなに好いてもらいたい。と思っている自分に、
めぐは少し驚いた。


