こんな気持ちもありですか?



バタバタバタバタバタバタバタ――――


つい先ほど、
「ただいま帰りました―」という、
少々の疲れを感じさせる、めぐ達の声が母屋に響いたところだ。




そして………

今は、子ども達の居る方が、妙に騒がしい。



こんな騒がしさは、
めぐが東家に来て2、3日以来、無いことだった。


めぐは家を壊す勢いで、こけるが、足音を立てて走るような事はしない。


もちろん、東家の兄弟もだ。



何だ……?
と、恵君に仕える恵君達と同い年の男、
樹(いつき)は、音の鳴っている方へと向かった。