一人、椅子に座って紙切れを眺めた。
帰ってきたらどうしてやろう?なんて考えて。
やっぱ、背負い投げかな?
でもそんな時間じゃ近所迷惑よねぇ…。
……淋しいなぁ。
まだ3時。
時間もあるし、したいことをすることもできる。
けど、“したいことが”ないという、悲しい現実。
勉強?
んなものテスト前だけで充分。
…………チラっ。
私はポケットからケータイ(未だガラケー)を取り出してじーっと見た。
ササ…なにしてるんだろーな…。
電話していいかなぁ…。
メールでもいいんだけど…。
…でも声聞きたいなぁ…。
………え?
あぁ、悪いっすか?
乙女じゃダメですか?!
これでも花の高3……受験の高3……。
まぁ、ともかく。
ササが生活の全てなんですぅーっだ!
碧がいなくたって…大丈夫!!!
………なんか悲しくなってきたわ…。

