゜。秘密の極道彼氏 ~part2。°




「たっだいま~」


碧の方が先に帰っているのだからいる筈。


けど、何も物音もしない。


リビングに入って、一番先に目に入るテーブルに紙切れが置かれているのが見えた。


『姉ちゃんへ
急な集会があったので、行きます。
9時頃には帰るから』


…シバくぞコラ。


これ、先飯食っててもいいのかなぁ…。

いや、別に気にせず食うけど…。



やっぱりさぁ…


……淋しいじゃない?


いつも一緒で何をするにも付いてきた可愛い弟が…離れてくの。

親のような気分でいたからこそ、やっぱり親離れは淋しい。


私も子離れしないとかなぁ~…。


それに、こーいう時だけ『姉ちゃん』って呼ぶの。


私の気を知ってるかのようにね。


…ホント、私の弟だよ。


自慢……ではないけどな(笑)