「來華さぁ~、碧君に厳しすぎない?」
帰り道、遥が寄り道して買ったクレープをほおばりながらそう言った。
ちなみに沙茶と朱雀は何か用事があるらしいから一緒じゃない。
なんか今年はいってから忙しいみたいなんだよね、二人。
…浮気だったらシバく。
「碧には、ちゃんと、まともに育ってほしいの。ほら、小さい頃から両親いなかったでしょ?だからこそ、私は碧にまともに育ってほしい。…私の勝手だけどね」
親がいないから…なんて、私は言われたことがある。多分碧もね。
…だからこそ、きちんとした人になって見返したい。
「…けど、あんまり厳しくしちゃうとグレちゃうよ?」
「あはは…もうグレてるけど…」
暴走族なんて、…やっぱダメかなぁ…。
でも、いろいろ厳しくしてるからこそ、ちょっとでも自由にさせてあげないと。
慕われてるみたい…だし?

