リビングのソファーに座った沙茶にお茶をだす。
紅茶です。
あ、緑茶の方が良かったかな……
って、ぶふっ……足組んで紅茶って……王子様でしょうか?
「來華、鼻押さえてどうした?」
「……わ、私は免疫がついてる。確実についてる。大丈夫。免疫ついてる。鼻血なんて二度と出さないから」
「鼻血でそうなの!?」
「いや、だから、大丈夫だから!!!!!」
……何してるんだろうね。
私ももう分からないや。
「……二人とも俺のこと忘れてない?」
「「あー、すっかり」」
「えー……」
碧?
いつまで立ってるんだろうね?
「來華……ホント最近俺の扱い酷くねぇ?」
「ん?気のせいよ」
私は沙茶の隣に少し間を開けて座って、碧は向かいのソファーに座った。
「今日は食べてく?」
「あー……今日はちょっと仕事があるから帰るわ」
えー………
思わず眉が傾くのが分かる。
だって……ねぇ?

