゜。秘密の極道彼氏 ~part2。°




「來華たちの故郷って、どんなとこ?」

沙茶が小首を傾げ、顔を覗きこんでくる。

おまっ……彼氏だよね?

なんでこんなに可愛ーのっ!?

「來華?」

「あ、あぁ、えっとね、いいとこだよ。山に囲まれて、田んぼばっかで。高い建物なんて、駅前のデパート1つと、それ以外は学校くらいじゃない?」

いいとこ……といいながらも、田舎っぽいとことしか言い様がないな……。

「來華、あと竹林じゃね?」

「あ、そか。あそこもいいよね」

「?」

あ、また沙茶が首傾げた。

じゃなくて。


「「修行するのにピッタリ」」

「……へ?」

竹林は平地で、結構広くて。

「闘うのに丁度よかったんだよね」

「……あぁ、そう」

沙茶、遠い目……。