「いいの!?ほんとにいいの!?」
「叫ぶな、うるさい。いいって、なんども言ってんでしょうが」
あれから馬鹿な弟はホントにうるさい。
いいかげんにしろってぐらいうるさい。
授業が始まっても電話で聞いてくるくらいうるさい。
存在がうるさい。
てん、てん、てん。
よし、半(4分の3)殺し決定。
午後の授業も終わり、放課後。
「姉ちゃん、いいの!?ホントのホントのほんとにいい――ぐほっ」
「うっさいんだよ、バカ。いいっつってんのも理解できねぇくらいバカなのか、お前の頭は。つーかいるのかその役にたたない頭は」
「い、いります…。理解しましたすいませんっ…」
私の握力、そんなすごいわけじゃないんだけどね?
碧の頭を鷲掴みして持ち上げるくらいはできるんだよ。
「……最近碧がかわいそうに思えてきた」
「てめぇなんかに同情される筋合いは―いて、いや、ごめんって。ごめんなさい」
謝るって、とても大事なことだよね。

