゜。秘密の極道彼氏 ~part2。°




「いいの!?ほんとにいいの!?」

「叫ぶな、うるさい。いいって、なんども言ってんでしょうが」

あれから馬鹿な弟はホントにうるさい。

いいかげんにしろってぐらいうるさい。

授業が始まっても電話で聞いてくるくらいうるさい。

存在がうるさい。


てん、てん、てん。


よし、半(4分の3)殺し決定。


午後の授業も終わり、放課後。


「姉ちゃん、いいの!?ホントのホントのほんとにいい――ぐほっ」

「うっさいんだよ、バカ。いいっつってんのも理解できねぇくらいバカなのか、お前の頭は。つーかいるのかその役にたたない頭は」

「い、いります…。理解しましたすいませんっ…」


私の握力、そんなすごいわけじゃないんだけどね?

碧の頭を鷲掴みして持ち上げるくらいはできるんだよ。


「……最近碧がかわいそうに思えてきた」

「てめぇなんかに同情される筋合いは―いて、いや、ごめんって。ごめんなさい」

謝るって、とても大事なことだよね。