゜。秘密の極道彼氏 ~part2。°





半目でこちらをじーっとみている、ストーカーのような怖いやつ。

「……沙茶、ちょーっと行ってくるね?」

「だ、大丈夫?」

「うん?なにが?かるーく三途の川まで飛ばすくらいだから」

私はそう言ってから立ち上がって、校舎の影まで歩いた。

というか、途中から走った。

だって逃げるから。

がし。


「なーんで、逃げてるのかな?あ・お?」

「……あ……はは」


我が弟はいつからストーカーになったのでしょうかね。

「いや……帰郷すると、噂を聞きまして、ね?」

「もちろん……連れていくつもりだけど?」

「ですよね~置いていき…………え?」

「だから連れてくっての」

碧を一人にしたくないしね。

なにをしでかすかわからないんだから。

それに、昔の友達にも会いたいだろうし。