少女(?)は上を見上げてやっと声の主と思われる高い木の枝に座る人影をとらえる
っと言っても、この暗闇だ人間の目にしっかりと見えているわけでわない
「おぃ、其方はさっきから何をしている」
木の上の男が問う
「に、逃げているのです」
息を切らせながら女は答える
やはり、声からして女のようだ
「なぜ、逃げている」
男は再び問う
「あそこは・・・イヤだからです」
女は答える
「ハッハッハッー」
いきなり笑い出す男
「気に入った、其方俺のところにこらぬか?」
「えっ?!」
突然の、ことで理解ができなかった
「逃げたと言うことは、帰るとこもないのだろう」
「で、でもその」
「部屋も余っているし、逃げたくなったら俺を殺してでも逃げればよい」
「!!」
男の言葉にゾッとする
「どうだ?こらんか?」
