「大学で知り合った。
実質付き合ってまだ
1年半だけど!」


豊くんは明るく話してた。



「そうなんだ!結構長いのね。」


「あたしとは本当…正反対でww」


「だな。性格も容姿も
まるっきり正反対だな。」


「え、あ…っとそうだね。
別世界て感じで…はは。」


やばい。泣きそう。

まるっきり違う…。

俺のタイプと正反対だって
意味だよね。


んも-…やだな。
泣き虫って損だな。


涙が出てきた。

「えっ…?!まじ?泣いてる?」


うわ。ひかれてる。
情けないなぁ-。

「なんでかな?いや何とも
思ってないけどっ…。」


「傷付いたから
泣いてんだよな?ごめん。
地味とかじゃなくて…。」


別に地味なんだとか思ってない

ただ。
豊くんのタイプには
なれない事が悲しかった。

「ごめんなさい!泣くとか
面倒くさい女って感じだよね!豊くんのせいじゃ無い…です」


「いや!!あの誤解っす。
すんません…」

何が誤解よ…。
てか何自分豊くんに怒ってんだ


「やばい!あ、あの時間
ヤバいから帰らんと!」


掃除し終わった時点で12時であれから40分は余裕で
経ってたから

帰らないといけなかったのは
本当だった。

でも何よりも
これ以上面倒くさい女って
思われたくなかったし、

2人きりは辛かった。

後ろで豊くんが
「えっ待って待って!」
って言ってんのは聞こえたけど

その後に

「昨日の夜不審者出たそうだし危険だから送る!」


って言ったのは気付かなかった

不審者が出たのも
あたしは知らなかった-…