「っちょ、これ犯罪ですけどっっ!!??てか遅刻すんの!!降ろして!!」 「歩いていくより、車の方が速いけど?降りる?別に僕はいいけど君が困るんじゃないの?」 「え……?」 「普通、制服で分かるでしょ。○○高校でしょ?」 「え…同じ高校…?」 「気付くの遅い。ほら、もう着くよ」 学校には余裕で間に合った。もし歩いてたら完全に遅刻だったのに。 車を降りたら周りの生徒がこちらに注目する。同時に黄色い歓声が 『きゃああああ!!!南くん!!!こっち向いてぇええええ』