前を向くと金髪の後ろ姿が見える。 腕を捲ったシャツに派手な赤色のTシャツ。 「…鮎川」 こっちを向いてぼそっと呟く。 「………」 肩を強く捕まれて、こっちを向く晴紀。 「沙良!」 わたしは目を見開いた。