「ちょっと鮎川さん!?大丈夫!?」 先生がヒステリックな声を出した。 隣を見ても顔が固まってる。 「沙良?泣いてる?」 「泣いてなんか…」 頬を触ると確かに指が濡れた。 「なんで…泣いて…」 自分でもわからないけれど、 涙は止まらなくて。 気が付いたら誰かに廊下へ引っ張られてた。