5時間目まで来たけど、頭は真っ白な上に古典。 「鮎川さん大丈夫かしら」 なんでこいつは知ってるの。 「…大丈夫です。その話辞めてもらって良いですか」 鮎川さんという呼ばれかたからクラスの真ん前でそれを言う神経に苛立つ。 鮎川っていう苗字は大好きだった。 だからこそ、呼ばないで欲しい。 授業でも先生とチラチラ目が合う。