晴紀が、頭を下げてる… 「なんで…」 「嫌いだってわかってんのにあんなふざけて、 しかもふざけて終わるなら良いけど、実際キスしちまったし」 顔を上げないまま言う。 「本当にごめん!」 「…あ、え…」 戸惑って声が出ない。 「大丈夫。謝ってくれてありがとう。こっちこそ、そんな嫌い嫌い言ってごめん」 顔を上げると少し赤くなってる顔。 「じゃ、嫌いじゃねーんだ」 「…やっぱ嫌い!」 そう言いながら、ローファーをしまう。