笑顔になる御大川。 「これからは晴紀って呼べよ」 「いや」 またぐっと近づく顔。 「そろそろ理性持たねえよ子猫ちゃん」 「わかった、わかった、晴紀でいいんでしょ、これからそう呼びますー」 なのに。 少しだけ触れてしまった唇。 「信じられない…」 唖然とするわたしに御大…晴紀も驚いた顔をしてる。 「いや、ごめん…」 部屋を出る晴紀。 なんで。なんで、こういうときは素直に謝っちゃうの。