「沙良ちゃん?よろしくね」 頭の上に手が乗る。 「…は、はい」 手の上に乗った手が御大川晴紀の手によって払われる。 「俺は話しかけたら嫌そうな顔すんのに先輩にはそんな大人しい態度とんのかよ」 そこで牧野先輩が吹き出す。 「あーはいはい。また明日他の子達教えるね」 「えっわたしも帰る」 手を掴まれた。 「…待てよ」