放課後の始まりであるチャイムが鳴った。 無言で御大川晴紀は席を立って教室を出る。 自分にとって一番後悔しないのは。 登録用紙を取り出して、自分の名前を書く。 「沙良ー?」 呼ばれた気がして振り向くと麻衣耶が立ってた。 「どうしたの?」 「やっぱ生徒会入るんだ」 少しだけ寂しそうに言う麻衣耶。 「うん、」 「応援してるよ」 そうやって言うと帰っていく麻衣耶。