「お前そんな俺の事嫌いなの」
飽きれ気味に聞かれる。
「五感ないの?普通に考えてわかるでしょ。状況も、頭も、わたしの言動からも丸わかりでしょ」
顔をぱっと見るとなぜか不機嫌な顔。
「勝手にしとけ。でも俺は、この学校の生徒会書記はお前にしか務まらねぇって思ってるから。お前にしか書記はやらせねえ」
それだけ言うと、生徒会室へ向かう御大川晴紀。
「だから何様だっつーの」
これ以上悩ませて何になるってんの、
「だーっもう、別に生徒会がなくなるわけじゃあるまい…」
ただ。
好き嫌いは置いておいて、御大川晴紀がうちの学校の生徒会長に一番合ってることくらいは
わたしでもわかる。
それでもわたしは御大川晴紀の事が大嫌いだし、
鬱陶しいとも思ってる。