そこでわたしの携帯が鳴る。 うそ…… 目の前には牧野先輩。 「は、はじめまして」 気まずそうに笑ったのを見て 「君、鮎川沙良ちゃん?」 「へ?なんで知って…るんですか」 「まあ色々とね」 色々…? 「俺、牧野秀利って言います。よろしくね」 「は、はい…」 牧野先輩のことは腐るほど知ってるけど。 どっかの誰かさんのせいでさ、 「この話、他の生徒のみんなには内緒ね」 そう言って笑うと 生徒会室へ歩いていった。