「お父さんお疲れ。布団用意しよっか?」 「いい。着替えて風呂入ってからまた会社だから」 え、 「倒れないでね?」 「もちろん」 頭の上に優しく置かれる手。 「じゃあわたし学校行ってくるね」 「ああ」 お父さんと話したの、3週間ぶりだったな。 電車を出ると向かい側に麻衣耶が手を振っていた。 「おはよ、麻衣耶」 「はよー」