「んー…やっぱり何でもない」 「そっか。あんま遅いんだったら寝ていいんじゃない?おやすみ」 手を軽く振ってベッドに入る。 『沙良みたいなかわいい子に生まれたかったなぁ』 ふと蘇るあの言葉。 寝れば、消えるってさ。 朝7時に起きた。 お母さんはテーブルで寝てる。 布団をかけてあげて、支度をしてると 「ただいま」 お父さんの声がした。