バテ気味で席につくと、机にペットボトルが置かれた。


「お前死ぬ寸前みてぇな顔になってんぞ」


「うるさーい」


晴紀はわたしの顔の高さまで屈んだ。



突然首の後ろを掴むと、


「ん…!?」


唇の感触がした。



「ここ、教室!誰か来たら…!」


「来てねえじゃん」


「もし!イフ!」


「うっせえのは沙良の方なんじゃねえの?」



いやいやちょっと待て。



「わたしは常識的な範囲で…」


「俺様がそんなめんどくせぇこと考える必要あんのか」


「はいはい、ありませーん」