「…あぁ、なるほどな。」 男は不審そうにこっちを見つめた。 「沙良の、知り合いかい?」 偉そうに、何を言ってるんだお前。 「お前こそ沙良の何だよ」 「………」 「子ども捨てた親がのうのうと酒飲んでるんだな」 そいつの表情が変わった。 「誰だと聞いている」 「教える義務ねぇだろ」 「…警察に言うぞ」 「言えよ、俺はアンタのこと殴ってもねぇし、増してまだ夜の9時だ。 俺がここにいる権利はあるだろ」