帰りはもう真っ暗で、街灯のおかげで歩けるレベルだった。 「…やだ、あたしは、もっと呑みたいの」 「家に帰ってからでいいだろ」 腕をくんでベロベロなおっさんとおばさんが笑ってる。 「それにしても、まさか本当に離婚するなんてね」 声でけぇな、おばさん。 「元妻はどうでもよくても、やっぱり娘は気になるもんかなぁ」 「名前なんて言うの?」 「ん?沙良だよ?」 まぁ、沙良なんてどこにでもいる名前だけど。 とんだ父親だな…おい。