金髪生徒会長さん、大っ嫌いです!




「あぁ、俺ちょっと名前書いてきます…はぁ」


そいつの背中は妙に落ち込んでる。


「………おい」


「はい?」


「名前は」


紙を見ると、西東 健斗(サイトウ ケント)の名前。


俺は頭の後ろに手を持っていった。



「沙良のこと、本当に好きなら自分でどうにかしろ」


西東は目を見開いた。



「え……」


「人にメアド聞いたり、彼氏がいるだけで諦めるような男と張り合う筋はねぇよ」



言い残して俺は教室を出る。