「本当、もう……何晴紀、何なの晴紀」 俺で揺れてる姿を見るのが楽しくて仕方がない。 肘をついて沙良を見つめると、 下を向き出した沙良。 「んーもう!ムカつくのに!」 「はっ、勝手にムカついとけ」 沙良は首を盛大に横に振って、こっちを向いた。 もはやにらめっこ状態。 「…………」 沙良の眉がピクッと動く。 俺は勝つ気満々で、じいっと目の前を見つめた。 沙良の瞳にはしっかり俺がうつってて。 あ……やべえ。 負けた。