あんな嫌ってる奴に助けて貰って 全く整理がつかない。 「とにかく、帰るか…」 スカートについた埃をはらって立ち上がる。 「…もって帰るか。」 カバンの中にプリントを入れた。 「ただいまー」 「おーお帰り」 お母さんの声が聞こえる。 「帰り遅かったねー。クラスどう?」 「んー普通?」 「あらそう」 聞いたわりにはそっけない。それが鮎川家だ。