「お待たせー」 「あぁ。……あのさ、沙良」 さっきと髪型変わってる気がすんだけど。 「お前いちいちそんなの気にする必要ねぇって」 髪を触ると、「そっかな?ちょっと崩れてたし…」なんてわからねえことを言う。 「…晴紀といるんだし、多少はさ」 俺の中の何かが新しい感触を生んだ。 「へぇ」 「え、何ちょっと嬉しそうじゃん」 ……は? 「笑ってたよ晴紀今~」 「…嘘つくなよ、お前……」 「え、無自覚!?」 畜生…コイツ。