牧野もうぜえ奴…
プリントを丸めて沙良の頭にクリーンヒットさせた。
「え、何…」
俺と目が合うと表情はかたいものへと変わる。
「パシリ、うちの学校のプリンター、『譲』るって字文字化けするって知ってたか?」
明らかにものものしいオーラを出す。
「知るかパツキン」
…再び彼女になって1ヶ月。
あいつはかなり、言い返すようになりやがった。
「単語が古いんだよ猿」
「まーまー、晴紀」
……イラッと越させるこの態度。
「…んだよ」
「喧嘩を一々吹っ掛けないの。…ごめんね沙良ちゃん。俺先に戻ってるね」
「え?」