時計のカチッカチッという時間が進む音しか聞こえない。 「教室戻ろ」 プリント置いていっていいよね。 今始業式か。 体育館に行こう。 「あっれー?鮎川沙良じゃね?」 後ろを振り向くと、3年の落ちこぼれの方々が堂々とさぼってる。 「うっわ~2年の?秀才ちゃんがサボりかよ」 「…きも」 呟くように言ったつもりが、案外届いてたらしく。