「もう散々ですよ、本当に」 「ほんとに?」 手が止まってしまう。 「……………」 「沙良ちゃん、強がりすぎ」 頭の上に手が乗る。 ああ、わたしはどうしてこうも、 優しい人に恵まれてるんだろう。 「……………」 「まだ泣いちゃダメ」 そう言うと、カレーの材料を鍋に入れる。 「男どもにこれやってもらわないとね」 「はい!」