そう思いながらやってきました夏休み!
夏だよ!サマーベイケイションだよ!
…こんなキャラじゃないのは知ってる。
でも、こんなキャラじゃないとやっていけないのだ。
「…あつ」
「確かにねえ暑い」
真帆先輩も綺麗な髪を風に揺らして車の外をのぞいてる。
「あっちーよクーラーにしようぜ」
「いや、肌に悪い」
「ったく我が儘野郎。鮎川」
体がピクッと反応してしまう。
「な、なに…、」
「お前はクーラーの方がいいよな?」
あくまで御大川にとってのわたしの存在はそんなもの、で。
「え…うーん、クーラーかな」
「ほーら見ろよ」