連れてこられたのは屋上の入り口の前。 ゆっくり顔が近づいて唇の感触がする。 何これ。嫌だ。 胸がざわついて、頭がじりじりする。 「やめて…」 小さく押し退けると、それに従って晴紀は遠退く。 「は?何でそんな顔してんの。」