乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】



まさかまさかの連続で、あたしは夢を見ているようだった。


「なんでサイズわかったの?これピッタリ…」


「おめーがいつも付けてる指輪借りてったんだよ」


全然気づかなかった。

ネックレスの時といい、サプライズがうまい…


制服には似合わないダイヤの指輪。


あたしは運ばれてきたコース料理を嬉し泣きしながら食べた。



「いい加減泣き止んだら?周りの視線が痛い…」


「しょうがないじゃんっ…止まんないんだもん」


「そういう風に泣くのもさ、これからは俺の前だけにしろよ?影で泣くな」


「…うん」




この日の事をあたしは一生忘れないだろう。



陸さん―――



ありがとう―――