乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】


「だから今度あいつに資格を色々採らせようと思ってんだよ」


「資格ですか」


「色々あるんだが、あいつならちょっと勉強すればすぐ採れると思うんだ。そうすればいずれ独立することもできる」


突然仕事について色々言われたから混乱するけど…

陸さんがそんなに仕事ができる人だとは正直思わなかったからびっくり。



「これからも、あいつの事しっかり支えてやってくれよ?あいつは将来絶対でかくなれる人間だから」


「は、はいっ…」


「よしっ…じゃあそろそろあいつは上がる時間だな」



そう言って部屋を出て行った。


ちょっと怖そうなおじさんだけど…

陸さんが言ってたように人情味があってイイ人そう。

陸さんをかわいがってくれていることがよくわかる。


親方さんの後を追いかけてあたしも外へ出た。