『…何もなかった私の世界に、色を与えてくれたのが…お父さんだから…』



そう言って、優しく笑ったーーー


「色?」


『ゆうなちゃんには…』



ドンドンドンっ!!!

急に玄関を叩く音が響くーーー




「桜さ~ん?いますか~?
取り立てっで~すっ!!居るんでしょ!!??」


ーーーーーー。


「って、、、居んのわかってんだよ!!!
出てこいや!ゴォラァっ!!」


しーっ!と人差し指を口元にあて、私の不安を取り払ってくれる母は、いつもいつも、父の事で頭を下げていたーーー



~~~~~~~~~~~~~~~~~


「オイっ!!お前っ!!寝すぎっ」


「…んぁ、、、キョウだ、、、」


ぐるりと辺りを見渡す…
ここは……砂漠っ!?


『よっ!!よかった~!!ゆうな様~!!』


突然私に抱き付いてきたのは、、、
見たことも会ったこともない、金髪で金の目をしたとても綺麗な男の子で…


「誰っ!?」



この状況に、キョウがため息をついたーーー



「…付いてきやがったんだよ…」