豆粒みたいに、小さくなる




アイツ等を見て



ゆうなは呟いた




誰もいない、




俺と、コイツだけーーー




「キョウに、王さまなんて務まるのかな」




ふふふ、と、笑うゆうな




「俺はーーー




お前がいれば




そんなモンどーだっていい」




柄にもなく、甘い言葉を吐く俺に




ゆうなは目をパチクリさせて驚いている




そっと、




俺の手を握る小さなその手を




ギュッと握りしめた




~ゆうなside~




甘い言葉に甘いマスク



キョウは、本当に




生きてるんだね




手をギュッと握る私の手を




キョウがギュッと握り返す




そんな些細な事が嬉しくって




私は、キョウをチラッと見た




「約束ーーー覚えてるか?」




「約束?」




「俺の血をくれてやるから




その代わり、お前を全てくれって




言った事だよ」




そういや、




「そんな事言ってた、、、ような、、、?」