重い目蓋を少しずつ開けてみたーーー




美味しいと感じているモノが




まさか、貴方の血だなんて、、、想像もしていなかったからーーー




私は、驚いてキョウから離れようとした




「行くな…。」




息が荒いキョウは、しっかり私を抱き締めて離さない




「どうしたの…?様子…。変だよ…」




「さっきの言葉は、もう二度と言わないつもりだから




お前は…損…した…な」




さっきの言葉ってーーーもしかして…。




「後、俺はお前との賭けに負けちゃいねー」



賭け?それってーーーあの、




魔族と人間との恋愛についての事だろうか?




キョウはいつもの様に、にっと白い歯を見せて笑う




「だって、お前…。魔族じゃん?」




ーーーそうだった、、、




ハッとする私を見て




いつも以上に優しく彼は微笑んだ




「おぅ、わーったよ…。」



「誰と…話してるの?」



視点の合わない目は、少し虚ろで、何処か遠くを見ている