子供好きな私は、素直なこの子達に癒され



気がついたら時が経つのを忘れて、私は楽しい時間を過ごしていたーーー



「ゆうな様!ーーーこれは一体!?」



「おねーちゃんが、治してくれたっ!!!」



「…もしかして、ゆうな様?あの力を?」



マリアは呆気に取られていた



「傷…治ったから、私達!
お父さんや、お母さんに会えるでしょ?マリア様?」




「ええ。…そうですね」



喜びの声を上げる子供達ーーー



ここの子達から聞いた



病や傷におかされたモノ達は教会に引き取られ



無料で治療してもらえる事ーーー



だから、早く治して、、、帰してあげたかった



「マリア様?私達…いつ帰れるかな?」




子供達同様、期待の眼差しで私も彼女を見つめる



見つめる彼女の顔が、ぐにゃりと歪みーーー



「あれ…?」



足元がふらつくのを感じた私は、近くのベッドにヨロヨロと腰を下ろしたーーー