私の記憶ーーー



心がなかった時の、こうやって過ごしてきたと思い込んできた時間が少しづつ曖昧になり、、、



頭痛がした



「記憶の操作は、もう徐々にとけつつあるみたいね…」



そう話すと、彼女は少し我慢してねと呟き、私の額に手をあてたーーー




「っ!!!!」




つーっと、頭の中のもつぼれた糸が繋がる



そんな不思議な感覚



私は、少しづつ思いだした、、、



「貴女のお母さんが、とても、心配していた事…



それは、貴女がこれから関わってゆく人達が、



死に直面して行くという事実ーーー」



そう、、、私を預かって虐待していた安田夫妻も



その後、仲良くなった同級生の子達も



一度だけ、中学に入ってから付き合った、、、あの男の子も



魔界に来る前に亡くなった、大好きな、義父と義母も



全て、、、







涙が止まらなかった、、、なぜ、なぜ、、、こんなーーー



「私はーーー!!」



そんな私を、、、イオンは優しく抱きしめた



「この複雑で大きな呪いは