「今の兄貴を、アイリさんが見てたら、往復ビンタじゃすまねーだろーなぁ」



急にグレイはキビキビと、メイドに指示を出しだした




ーーー



そんなに怖い人だったのかな?アイリさんって?




「アイリ様は、普段は穏やかでお優しいか方でしたが、



一度怒れば…それはもう恐ろしかったです、、、



良く、わたくしも叱られましたからーーー」



マリアはそう言って苦笑いした


『厳しく優しい…



アイリ様もまた猛獣ハンターでありましたな』




そして、メイド達は紅茶のティーセットをテーブルに置くと慌てて部屋を出て行ってしまい



彼女はそっとポットからカップにお茶を入れようと、少し慣れない手つきで注ぎ始める



「!!きゃぁっ!!」



「大変!!!!」



手を滑らし紅茶が彼女の足に直撃したーーー



「そのままに…」



「?」



私は、彼女の両足の火傷に手を添えそっと意識を集中するーーー