地図を手に、しろちゃんが教えてくれた魔王城は大体二、三日もあれば着くような距離だったーーー



「しろちゃん達はどうするの?」



「あたしは、、、念願の願いを叶えに行くつもりやーーー」



あの時話してた、、、大切な人に…会いに行くんだね…?



「そうや…ほんで、、、開放するーーー」



開放?



「しろたんは、ご両親の借金のかたに、、、お姉ちゃんを連れ去られたとかゆう


ヤミ金映画のような、、、まさに、


絵に書いたような不幸少女なーのだっ!!」



自慢気にキメポーズで語るボルン…何度見ても慣れない不恰好だ…



「大事なもんとってしもて…すまんかったなぁ。あんちゃん、、、昨日の一泊はその侘びや…



あたしも時間が押しててな…



魔王城での集まりの前にきっちしかたつけな、手遅れになってしまうとこやったさかいに


すまんかったな。。。」



しろちゃんは柄にもなく、申し訳なさそうだった



「まだ、時間あるよねっ!キョウ!?」


私はキョウに詰め寄る、、、



「まぁ、あるこたーあるけど…。何か、その先を聞きたくねーような…。」