偉そうに札束でしろちゃんの頬を往復ビンタする…



なんて嫌なやつなの!!



「あたしは…、その金額では納得いってない…!…まだや…」


「はぁ!?何だとっ!足りぬと言うのか!?

生意気な!貧乏娘が!!!」


周りの客も、店の人も、それをただ嘲笑って眺めているだけだ





「貧乏人風情がスカーフなどつけおって、笑わせる、、、こーしてくれるわっ!!!」



豚男はデカイ指輪のついた手でしろちゃんのスカーフをむしりとると、彼女を力一杯突き飛ばしたーーー



しろちゃん?どうして何も刃向かわないの?

いつもだったらあんな強く言い返すのに、、、

よく見たら、彼女の顔色は蒼白で…



あ!!あの時の傷!!

血がまだ止まっていないんだわ!!!



「やーれ!やーれ!!」



野次る外野…



エスカレートして行く暴力



何なの?ここは?一体…



「いい加減にしてっ!!!」



気が付いたら、私は彼女を庇っていた



「殴るなら、私を殴ればいいでしょっ!!!」



じっと男を睨みつけるーーー



「ふざけるな!たかだか賞金ぶら下げた商品がっ!!何てない、非力な人間の女のくせにぃぃぃ!!!」