年がら年中飢えるのは
ーーーまさに地獄だったーーー



そこで考えたのが動物の血だったが、、、不味くてとても飲めたもんじゃないうえに、空腹が爪の垢ほども満たされない…



幸いーーーどの時代でも、女達は自ら悦んで股を広げ近寄ってきたーーー



空腹はしのげる…だが、そこで問題が起きた…



吸血行為には、強烈な中毒性があったーーー



人間は依存心が極めて高い生きモンだから、、、
一度強烈な快楽を覚えたが最後、自らの命が尽きるまで、それを追い求め続けるーーー



女は特にその傾向にあったーーー



何度も、狂った様に求め、命尽きるサマを目の当たりにしてきた俺は



いつしか相手の記憶を操作出来る様になっていったんだーーー



面倒になれば、すぐに記憶をいじればいいだけ…


ほんと……簡単だ



だから、誰も俺と言う存在を知らないーーー



時代に取り残され、それでもひっそりと行き長らえる



つまんねー人生だ



ほんと、死にてーな


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大勢の人が行き交う交差点で立ち止まり



濁った空をふと見上げた時ーーー



石鹸に似たーーー



甘い香りがしたーーー